ヒビ、コトホギ

本の感想とか、日常感じたこととか。徒然変わる気持ちをピン留めするつもりで、毎日を言祝ぎたい。

在りし日の記憶

思い出の本の話。

 

うーん、いろいろあるけど、今回は、自分の価値観に衝撃を与えた、岩本隆雄著「星虫」について。

 

小学5年生のときに出会った…のかな。

時期はうろ覚えだけど、当時の本仲間が貸してくれたのを、夏休みに読んだ記憶がある。

 

SFだと思ってたけど、ファンタジーノベルに分類されている様子。現代モノのファンタジーで、宇宙の話でもあったから、SFと感じたのかもしれない。

 

殺したものは責任もって食べる という信念の男の子と出会ってから、なんとなくそれを守り続けてる女の子。これは導入部分の話で、でも、ストーリーのコアにも関わる話でもあるのだけど、これがすごい衝撃で。

虫とか軽い気持ちで叩けなくなったし、共存することについて、すごい考えるようになったな。

子供ながらに、価値観を変えられたなと思った瞬間だった。

 

起承転結を強く意識したのも、この作品だった気がする。転の展開がすごく印象的だった。

 

借りた本だから何度も読み返してる訳ではないはず、、、たった一度でいまだに忘れられない、素敵な経験をさせてもらったんだな。

 

少女だったあの頃に読めたことが幸せだった。

自分に子どもができたら、読んでほしい本。