懐古の邂逅の回顧
ひさびさに読んだ本の話。
西尾維新著「ヴェールドマン仮説」
もう100冊なんですって。
学生の頃にクビキリシリーズから読み始めてしばらくハマって読んだなぁ。
しばらく遠のいていたけど、本屋の平積みコーナーにあって、懐かしくなって思わず。
相変わらずの文体と、独特のネーミングがすごく懐かしく感じた。西尾維新どっぷり!て感じ。
家族全員名探偵なんだけど、主人公は名探偵ではない普通のぼく。
取り巻く環境や、すごい才能を持つ登場人物に比べ、主人公には取り立てた特徴があるわけでもないのに、我の強い周囲の色々から愛され?物語を動かしてしまう、という形式は、まさに西尾維新の王道スタイルと言っていいのではないかしら?
ひさびさに読むとその王道感がおもしろく安心して最後まで一気に読み進めることに。
ずっと一人称で、回りくどくて説明過剰な感じの文体も、嫌いじゃないのよね。
ライトにミステリたい気分のときにおすすめの一冊でした。
副作用として、コッラディーニの彫刻が見たくなるのでお気をつけあれ。