あとまわしニーズと秋の夜
足が、痛いのです。
夏の間サンダルで過ごしたツケかしら。
ひさしぶりにヒールを履いたら、爪先がもうイヤって言ってる。
大人になってそこそこな年数過ごしているから、痛くなりにくいカタチとか、歩きやすいタイプとか、わかってきている、にもかかわらず、これぞまさにというパンプスって、ないのよねー。
いつも、「少しでもマシな靴」を履いている。
別に強制されてるわけでもないし。
この組み合わせのときはヒール履きたいな、とか、スタイルアップしたいから高めのヒールにしようかな、とか。
全て自発的な選択なのに、靴の不満を持ち続けなければならないなんてね。不思議なことです。
ファッションは我慢 っていうけど、我慢しなくて好きなオシャレできた方がよっぽどいいじゃんね。
なんで我慢前提よ。オコ。
傘の不便さとか、ヒールの辛さとか、そろそろなくなってもいいと思うんだけどなー。
ロボットが宙返りする世の中。だけど、わからないことはまだ星の数ほどあるし、日常で少しずつ我慢していることもたくさんあるなと思うと、イノベーションの可能性ってめちゃくちゃ大きいよね。
大事なことがたくさんあって、優先順位で並べたら、今のままでも必要十分なことはあとまわしにせざるを得ない。
そんな後回しニーズを夏休みの自由研究のテーマにしたら、新しい発想が生まれるんじゃない?
自由研究キットとかさせるよりも、よっぽどクリエイティブだと思うんだけど。
ワガママホーダイに想いを馳せた、帰り道。
足が痛くて遅々として歩みが捗らず。
おうちが遠い、秋の夜。
在りし日の記憶
思い出の本の話。
うーん、いろいろあるけど、今回は、自分の価値観に衝撃を与えた、岩本隆雄著「星虫」について。
小学5年生のときに出会った…のかな。
時期はうろ覚えだけど、当時の本仲間が貸してくれたのを、夏休みに読んだ記憶がある。
SFだと思ってたけど、ファンタジーノベルに分類されている様子。現代モノのファンタジーで、宇宙の話でもあったから、SFと感じたのかもしれない。
殺したものは責任もって食べる という信念の男の子と出会ってから、なんとなくそれを守り続けてる女の子。これは導入部分の話で、でも、ストーリーのコアにも関わる話でもあるのだけど、これがすごい衝撃で。
虫とか軽い気持ちで叩けなくなったし、共存することについて、すごい考えるようになったな。
子供ながらに、価値観を変えられたなと思った瞬間だった。
起承転結を強く意識したのも、この作品だった気がする。転の展開がすごく印象的だった。
借りた本だから何度も読み返してる訳ではないはず、、、たった一度でいまだに忘れられない、素敵な経験をさせてもらったんだな。
少女だったあの頃に読めたことが幸せだった。
自分に子どもができたら、読んでほしい本。
待ちわびる楽しみとは
本屋さんで幟を見つけ!わー!滾るー!
あと一ヶ月を切ったのですね…!
最新刊は、泰麒の物語のようで、完結するのかしら。今からとってもわくわく。
中学のときに初めて出会ってから早十数年…
楽しみすぎて、早く読みたい気持ちと、読み終わるのが怖い気持ちが、すでに同居している。。
こういう待ち遠しい気持ちって、子どものときはしょっちゅう感じていたのに、オトナになると薄れていくよねーって話をしたばかりだというのに。
まだありました。待ちわびて、その日を指折り数えたくなることが。
去年発表されたときはさすがに指折るには遠すぎて、一回忘れることにしたもんな。。
長らく続刊が出ていなかった、田中芳樹著「創竜伝」も、16年ぶりに最新刊がでるらしい。
10月、豊作だなあ!
思春期の頃好きだった本を今読むと、気持ちはあの頃に巻き戻って、でもどっかでオトナになった冷静な自分もいたりして、不思議な気持ち。わたしだけでしょうか。
でも、あの頃読みたかった!って気持ちになる本もあるから、本との出会いも一期一会よな。
興奮覚めやらず、どうしようもなかったので、
綾辻行人著「深泥池奇談 続々」を手に取る。
読み進めながら、自分の記憶が不確かになるような、存在が希薄になるような、奇妙な気持ちにさせられる、奇作。シリーズ通して、ずっと同じ曖昧模糊とした気分で読んでいる。
けど、今回は、猫密室とか、ねこしずめとか、ちょびっとほっこりする描写もあり、三作の中では一番好きな作品になった。
京都行きたくなったので来週行くし、泳ぎたくなったので、近所のジムに行こうと思う。
よしよし、2日目、続いているぞ。
明日から仕事なので、本の話できないかも?
思い出の本とかにするかな?なるべく続けれるようにしよう、とは、思ってる。ので、宣言しておく。
所信表明、的な。
今日読んだ本。
星野源著「よみがえる変態」。
台風が来るらしい。
予定も入れづらいし、家にいるのもなんか癪。
そんなとき、近所のカフェ併設の本屋が最適なのです。
何を読むかを吟味。本屋で本を選ぶのって、なんというか、運命的なものを感じるよね。
1時間ほど書棚の間をさ迷い、手に取り、少し読み、戻し。
気になる3冊とハニーラテを手に、席に着く。
人が多いと長時間居座るのは居心地悪いけど、なにせ今日は台風。人も少なく、集中できる。
というとこで、手に取ったうちの1つが、前述の本なのでした。
これまでにも源さんのエッセイは読んでいたのだけど、少し若い頃の、大病前後の時期をそのまま切り取った内容で。
先に「いのちの車窓から」を読んでいたので、文庫向けあとがきにも納得感が高く、読了。
こんなに苦しい闘病を乗り越えたこと、知らない人も多いんじゃないかしら。そんな辛さの中にも、面白いことを見つけて、面白がれる源さんてホントすごいなぁと思いながら、不思議とクリエイティブな刺激を受けて、ブログを立ち上げたのでした。我ながら、単純。
そのときの自分を振り返るって、変わってることと、変わらないことを客観視できてすごく面白い。
ということで、3日坊主で終わらないように、いま感じたこととか思ってることを連ねていこうと思います。