散文、十二国記より
読了!!
からの、もうすでに続きが待ち遠しい。
今回も発売日、平積みダァ。
以下、感想なので、まだ読んでない方は、読み終わってから目を通されたし。てか、読んでないと多分全く意味わかんないと思われる。
もどかしく辛い1.2巻を乗り越え。待ち。
漸く、ことが進み始め、スピード感のある3巻。
そしてクライマックスに向け、物事が集約されていく4巻。
丁寧に丁寧に紡がれた前半があっての、後半のカタルシス、そして無常の痛感なのですが。
やっぱり辛かったなぁ…。
今回は、全体通して、己が領分と役割というものをすごく突きつけられた感覚があった。
民は、民として。兵は、兵としての。
王も、単なる役割なんだよね。
そして、麒麟。
唯一無二の存在であり、それを逆手にとる泰麒の勁さ。
天に問うとかそういう大義のない興味と
嫉妬心と羨望による簒奪が組み合わさった末の、悲劇、なのか。
前者は仄めかされる程度で、琅燦のことはよくわからずに終わりを迎えてしまった。
短編などで、解かれるときはくるのだろうか。
阿選の方がよほど理解できる。
覗き見をしている身としては、驍宗と阿選の内面の違いをみて、阿選が王の器ではないと知っているけど。当事者であること、それによる視野の狭さには、同情も感じるところ。
お互い、相手を意識しているのは同じなのに、視線に自己の内面が投影されている。こういう描写はほんとに小野不由美主上の素晴らしいところだと思う。
余談だけど、泰の民の持つ性質が、1番強く出ている描写や、それを驍宗だけは知っている描写も、愛を感じたな。なんともじんわりくる、感動だった。
あと、人と、獣の、それぞれの献身。
麾下も、騎獣も、哀しいくらいの忠誠を見せる。
人は、考え過ぎてしまうから。
いくら忠心があろうと、自分自身のことすら疑ってしまう。だから、阿選はハトを選んでしまったのでしょう。
獣は純粋だね。ほんとに悲しかった。
ここばかりは、お恨み申し上げる…。
書き散らした感じだけど、読み終えてしばらく経っても、まとまる気配がないや。
みなさまの感想を拝見して、また思うことがあれば書こうかなと、ここに残しておく。